門田先輩

 門田展明(モンタテンメイいやいやカドタノブアキ)氏は様々な逸話を残していってくれました。が、まず、私の尊敬する門田氏から語 りだそうと思う。
 氏はまさに主将として頼りになる存在であったのはいうまでもない。今なお私が言うのにためらってしまう『〜しようぜ』や、『〜しようや』 と言ったような言葉遣いをおしげもなくミーティング等で活用してい た。
 私も主将として二年目になるのだからそれらを胸の鼓動を変化させる事なく、言えるようになりたい。また氏はよく悩み等の話の聞き手 となってくれた。特に私達は二年目で最上級生になったという事で大会の選手について、さらにはある部員の辞める、やめないについて親身になって話を聞いてくれて、励ましてくれたりもした。氏は本当に熱くいい人である。そして剣道についてもすばらしい人であった。正剣、まさに正剣とも言うべき剣風で、あの真っ直ぐな振りかぶりからくりだされる面は、受けていて適度な衝撃で、手の内の良さが垣間見える打であり、打った後の体勢も左手の位置がぶれず、また腰の位置もぶれる事なく、抜けていきました。あの伸びのある面は一度見たら盗もうと思うのは必至であり、現在の私が氏の面を理想として行っているのは言う迄もありません。さらに氏は小手打ち、胴打もすばらしかった。特に小手打ちは前に述べたような面をもっているということもあり、非常にいいタイミングで頂戴したのを覚えています。ただ一つ気になったのは、竹刀を抜き、もしくは納めてそん居する際の竹刀が横から出てくる事くらいでした。しかし、それくらいのことがあってもらわないと完壁すぎて私としては、やってられない気持ちになるので気にはとめないで下さい。このように、私にとって氏は主将として、剣道家として、そして人として尊敬に値する人なのである。
 そんな氏も普段は普通な所がまたいい。それはまず氏の乗っているマウンテンバイクに顕著にあらわれている、そう、あのBALANCEとフレームにかかれているあのマウンテンバイクである。一時期のそれは凄かった、ブレーキは切れ、サドルは買い物袋で覆われていると言った状態で、私はあのような状況でいったいどうバランスをとるのか疑わずにはいられませんでした。次は二輪車についてである、もう私が入部した時にはこの話は完結していたのだが、二台目の施錠が強化されていた事には非常に同情したのを思い出します。それと関東遠征や東北戦で見せてくれた船と花粉に対する弱み、それとあのオタスケマンにおけるあのアルファベット具合と親指の立て具合、それと彼女との…、それとそれと…といったように氏は色々と剣道以外でも見せてくれる人でした。
 まとめると、私はあのはじけるような笑顔の門田先輩が好きであるという事です。
  四年間、そして主将として本当にお疲れ様でした。