卒部論文

石田 克彦


 卒部論文ということで北海道大学剣道部を卒部して、現役の時に思っていたことと、卒部して1年ちょっとたった今、剣道部に対して何を思うかを書きたいと思います。
 現役の時は、1,2年の時すばらしい先輩方に囲まれ、自分はやりたい放題でした。先輩方にかなり甘えていたように思います。3年になって僕らの代が一番上になった時、僕は副将として剣道部の役割が決まりました。副将というのはただ強ければよいと思うところもあり、剣道で強くなりたいという気持ちはすごく強かったです。ただ剣道部を引退する時なんて来るわけない、自分には永遠の時間があるみたいな感じもありました。学業、バイト、飲みなどさまざまなこともあり、自分にとつての剣道の練習は100%できませんでした。それでも時間は十分あると思っていたので、いつか自分は強くなると、よくわからない気持ちで最後の7大戦になってしまい、自分の理想とする強さを得ることができず現役を引退しました。
 引退して思うことは、現役の時もっと必死に練習をすればよかったと思っています。また、自分はもう剣道で頂点を目指すことができないという絶望感にも襲われます。だからOBとして稽古に参加しても、純粋に楽しめない自分がいます。今後は剣道との接し方を模索していく時だと思っています。
 剣道に対しては上記のとおりですが、北大剣道部といったら、自分には同期の剣道部員達です。なんだかんだいってそれがすべてのような気がします。